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「こしょく」とは?あなたの家庭は大丈夫?「孤食」「個食」「固食」3つのこしょくの問題点について考えてみる

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みなさん、「こしょく」という言葉をご存じですか?孤食、個食、固食、粉食・・・・・「こしょく」には様々な字があてられてそれぞれに意味があり、現代の食生活において問題視されています。今回は、代表する3つの「孤食」「個食」「固食」について考えてみたいと思います。

・孤食とは?
・個食とは?
・固食とは?
・3つの「こしょく」の関係性
・とはいえ仕事の関係で難しい・・・
・まず第一歩は「こしょく」を知って対策すること




孤食とは?

孤食とは、家族がいない状況で一人きりで食事をすることです。みなさんも経験があるかと思いますが、好きな人や大切な家族と食べるごはんは、美味しいですよね。その逆に、どんなに美味しい料理でも、ひとりで食べるとおいしさも感じにくくなってしまいます。子どもが孤食を続けていると、好き嫌いをして好きなものだけ食べるようになってしまう可能性があります。そうすると栄養が偏ってしまいますが、一緒に食事をしていないため子どもの好き嫌いを親が把握できず嫌いなものを克服できないまま大人になってしまったりして好き嫌いが多い人間に育ってしまうということも考えられます。また、一人で食事をして家族とコミュニケーションをとらないことで、社会性や協調性のない人間になってしまうという可能性もあります。




個食とは?

個食とは、家族と一緒に食事をしているのにそれぞれが自分の好きなものを食べることです。例えば、同じテーブルで食事をしているのにお父さんは魚を食べ、お母さんはチキン、子どもはハンバーグを食べる、というような食事です。このようにそれぞれが好きなものをたべる食事にしていると、栄養が偏ってしまいます。また、子どもは、「今日はお父さんの好きな魚」、「今日はぼくが好きなハンバーグ」というように、好き嫌いに関係なく日によって様々な料理を食べることで、協調性を養っていくことができますが、そのような機会を失ってしまうため協調性のないわがままな性格になってしまう可能性があります。また、孤食と同様、親が子どもの嫌いなものを把握できず、好き嫌いを克服するチャンスを逃してしまいがちです。




固食とは?

固食とは、好きなもの、決まったものだけを食べることです。極端な場合は毎日同じものを食べ続けたりします。こちらも好き嫌いが多くなってしまいます。また、好き嫌いだけではなく、安いからという理由で同じものばかりをルーティンで食べていたりする場合も固食になります。固食ももちろん「孤食」「個食」と同様、栄養が偏ります。子どもが固食を続けていると、キレやすい子に育ったり、肥満になったり生活習慣病になるリスクもあります。




3つの「こしょく」の関係性

「孤食」「個食」「固食」の3つの「こしょく」には、よくない関係性があります。現代社会で一番大きな問題として考えられている「孤食」ですが、こちらは女性の社会進出や核家族化等が背景にあります。仕事の問題でどうしても孤食が続いてしまう、という家庭が多くなっているのではないでしょうか。この「孤食」を続けていると、好き嫌いが多くなりたまにせっかく家族で食事できる機会があっても協調性が持てずそれぞれの好きなものを食べてしまう「個食」になっていきます。このようなことを続けていくと、同じものしか食べない「固食」へつながっていきます。3つの「こしょく」は悪循環のまま続いていく恐れがあります。




とはいえ仕事の関係で難しい・・・

「こしょく」の中でも「孤食」は大きな問題ですが、「孤食」には前述したように、女性の社会進出や核家族化等が背景にあるため、なかなか避けて通れない問題でもあるかと思います。どんなに、家族みんなで一緒に食事をしたくてもできない事情が各家庭にあることだと思います。仕事を調整したくても、みんながみんな自分の裁量でできる仕事をしているわけではありませんし、いっそのこと早く帰れる仕事に変えようとしても、金銭的な事情等で仕事を変えられない場合も多いと思います。




まず第一歩は「こしょく」を知って対策すること

なかなか「孤食」を避けられない場合でも、「孤食」から始まる「個食」「固食」の関係性や「コショク」全体への問題意識を持つことが重要です。そうすることで、週に1回は家族で食事をする日と決めたりして、できるだけ「孤食」を避けるように工夫するようになりますし、もしどうしても「孤食」になってしまう日は、「固食」にならないように「今日は何をたべたのか」を共有する時間を作ったり、子どもには事前に食事を準備しておいたり、「昨日はハンバーグだったから今日は魚を食べてね」とアドバイスするなどして対策できるようになります。これらは、「コショク」の問題について理解していないとできません。コショクにならないように日々気を付けることが一番大事ですが、まずは「コショク」を知り「コショク」を向き合い、「コショク」の問題について考えてみることが重要です。




コショクは問題です。コショクにならないようにまずコショクを知り、コショクにならないためにできることを少しずつ始めてみるだけでもきっと違うと思います。家族の顔を見て、みんなで同じものを食べて美味しい食事ができる日が増えますように・・・




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